覚えておきたい必須フレーズ(2) では、「~してもいいですか?」「~できますか?」「~していただけますか?」という許可の疑問符である May I~、Can I~、Could I ~について説明しました。前回説明したこれらの構文は、いずれも主語が「私」であったので、「私が~してもいいですか?」という許可の意味になっていました。
そこで今回は「(あなたに)~していただけますか?」という依頼の表現にあたる Would you~ と Could you~ について解説していきます。
Would you ~ も Could you~もともに丁寧な表現方法なのでどちらを使っても構いませんが、Could you~の方は「~していただくことができますか?」という可能性の意味を含ませている場合に用いられます。以下、例文です。
両者の Would you~とCould you~の使い分けをよく見てみてください。上の Would you の場合は、ウェイターにとってテーブルを片付ける事は当たり前の事なので「Could you~」としてしまうと、「あなたはテーブルを片付ける能力がありますか?」と問われているみたいで、相手に対して失礼です。しかし、店内が混んでいてウェイターが忙しそうにしていれば Could you でも許される場合もあるでしょう。
下の Could you の場合は、席を実際に替えてもらえるかどうかはわからないので、「~できますか?」という可能性の意味を持たせて Could you を用いています。厳密には、そこまで目くじら立てて両者の用法を使い分ける必要はありませんが、できることならTPOに応じて使い分けてみたいものですね。
Would you や Could you の後に please を挿入して Could you please~とすると、より丁寧に頼んでいる表現になります。それが言いにくい方は文末の最後に please を付け加えるだけでも同じ意味になります。
なお、Would you ~には後ろに like を持ってきて、Would you like ~ とすることで「~はいかがですか?」の意味になります。これも頻繁に使う用法なので是非とも覚えておきましょう。
以下、例文です。
以上、Would you と Could you の使い方・用法をわかっていただけたでしょうか?この2つの構文さえ知っておけば、ほぼ全てのシチュエーションにおいて対応することができます。是非とも使い方をマスターしてくださいね。